モンスターズインクやトイ・ストーリシリーズといったコンピューターグラフィックスを使ったアニメーションを手がけるピクサー。毎回映画が出るたびに完成度の高いグラフィックとストーリーに感動しますよね。
トイストーリーとかディズニーが作ったと思ってる人もいるけどディズニーは配給会社で製作はピクサーなんです。
ピクサーはアップルを退社したスティーブ・ジョブズが1000万ドルで買収し「ピクサー」と名付け、独立したのが創立の1986年。本社はカリフォルニアのエメリービルにあり2006年からウォルトディズニーカンパニーの完全子会社となりました。
ピクサーは今、カナダのバンクーバーにもオフィスがあります。
今までにピクサーってどんな作品を手がけたの?
と、ちょっと気になったので調べてみました。
ピクサーが手がけた映画一覧
1996年 トイ・ストーリー
1999年 バグズ・ライフ
2000年 トイ・ストーリー2
2002年 モンスターズ・インク
2003年 ファインディング・ニモ
2004年 Mr.インクレディブル
2006年 カーズ
2007年 レミーのおいしいレストラン
2008年 WALL・E/ウォーリー
2009年 カールじいさんの空飛ぶ家
2010年 トイ・ストーリー3
2011年 カーズ2
2012年 メリダとおそろしの森
2013年 モンスターズ・ユニバーシティ
新作のモンスターズ・ユニバーシティ以外全部見てますね。
こんなすごい映画を作ってるスタッフって日本人いないのかなーって
思ってたらすごいポジションに日本人の人がいました!
その人は映画の重要な部分を決める
「カラースクリプト」を担当している堤大介さん。
堤さんのウェブサイトです。
⇒http://www.simplestroke.com/wp/
カラースクリプトとは?
カラースクリプトってきいたことないけど何?
って思いますよね。
普通の映画ではここまでこったことをしないのですが、ピクサーは各シーンの色彩イメージをワンカットにして描いたイラスト集をスタッフ全員で共有して世界観を統一しているそうです。
これがモンスターズユニバーシティのカラースクリプトです。
(C) 2013 Disney / Pixar. All Rights Reserved.
出典:http://pixartimes.com/
これがまたとても大切な工程で、このカラースクリプトを見ながらコンピューターグラフィックの世界の中のシーンのセットやライティングを忠実に再現していきます。
そんな大役を任されてる日本人ってすごい!
堤さんは高校卒業後にイラストレーターを目指し渡米。「アイスエイジ」などを手がける会社「ブルースカイ」に就職した後、「トイストーリー3」の監督からヘッドハンティングされピクサーでアートディレクターとして働くことになったそうです。
ピクサーの年収っていくら?
そこで気になるピクサーの年収。
グラフィックデザイナー(テクニカルディレクター) 平均$116,579
グラフィックデザイナー(アニメーター) 平均$111,799
と日本のグラフィックデザイナー(アニメーター)と比べても高収入ですね。
でもピクサーに就職しようと思うとかなりの努力が必要ですね。
ピクサーに就職したい!!
堤さんの場合だとSchool of Visual ArtsというNYにある美大から奨学金がもらえたそうです。まずは奨学金をもらえるように最低でも英語の勉強は必要ですね。
絵を描き始めたのは留学してからだそうです。
そして転機が訪れたのは3年生のときにディズニー主催のサマーキャンプに参加した時だそうです。
そして努力を続けた結果、留学するまでは絵を描いてなかったのに主席で卒業。
ですが、不運にも時代は2Dアニメーションの衰退時期。
ディズニーは誰も雇っていなかったそうです。その時期ブームだったのがゲーム会社。このジョージルーカスのビデオゲーム会社に就職した堤さんは2年間働くこととなります。
ですが、やはり映画を作りたいとの熱い想いからニューヨークにある「Blue Sky Studio」という映画会社に転職。
ここはあの有名な「アイスエイジシリーズ」を世に出した映画会社。ここで7年働いた後、ピクサーから、しかもリー・アンクリッチ監督自らがメールでダイレクトにアートディレクションをしてほしいとのジョブオファーがあったそうです。
もうこれってすごい次元の話ですよね。監督自らが惚れ込んでジョブオファーを出すなんて。
そんな気になるピクサーの職場ってどんな雰囲気?
世界からすごいアーティストが集まるピクサー。
社内の雰囲気ってきになりますよね。
ピクサーで働く日本人・堤さんのオフィスにはパソコンはもちろん、壁には巨大なスクリーンがありとてもリラックスして仕事ができそうな環境です。
(C) 2013 Disney / Pixar. All Rights Reserved.
出典 http://www.cinematoday.jp/
一度でいいからこんな職場で働いてみたいものです。